餅は死ぬ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000132-jij-soci
こんにゃくゼリーで2児が窒息死=事故多発、国民生活センターが注意
5月23日19時33分配信 時事通信
 国民生活センターは23日、7歳の男児2人が、こんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせて窒息死したと発表した。センターによると、同ゼリーでは1995年度以降、この2件を含めて計11件の死亡事故が発生しており、「子供や高齢者に食べさせるのを控えるべきだ」と注意を呼び掛けている。
 亡くなったのは、3月に学童保育でおやつに出たゼリーを食べた東海地方の男児と、4月末に祖父母宅で食べた甲信越地方男児。2つは別のメーカーだった。 
最終更新:5月23日20時2分

大変痛ましい話ではある。
1995年度以降、この2件を含めて計11件の死亡事故が発生」とあるので、1年あたりで1名亡くなるかどうかというあたりだ。
さてここのデータによると、1996年の1月だけでも餅による窒息死で亡くなられた件数は208名だとか。(ただ別のデータからも明らかなように1月は餅による窒息が非常に多く、年間件数の約40%ほどを占めているようである)それでも年間で推定すると、400〜500名前後が餅による窒息で亡くなっている計算。

餅に限った年齢層だが、ここによると
平成15年末から平成16年初にかけて、餅が原因の窒息事故で救急搬送された人数は24人、そのうち1月1日に搬送された人は11人に上る。搬送された人を年齢別でみる と、60歳代〜80歳代が大半を占め、40歳代以下はゼロという結果になった。
とある。

しかし餅は子供に比べて高齢者に対する殺傷能力が特異的に高い、というわけではあるまい。危険なものという社会通念が出来上がっているから、餅を安易に子供に与えていないというのが恐らく正解。
メーカー側を叩くのも結構、形状や大きさ・硬さで対策するのも大いに結構。だが、餅に比べて圧倒的に死亡数が少ないにもかかわらずこんにゃくゼリーはこれだけ騒がれているのだ。甘く見れば危険なのは何だって一緒であり、やはり日頃の用心、あるいは危険性の周知徹底が重要ということだろう。