自動車絶望工場

クルマ高齢社会:第2部?認知症と運転/2 医師も止められず

「特に男性にとって運転は権利、力の象徴。定年退職後、家族のために役立つのは運転ぐらいしかないと思っている人もいます」。実際「運転をやめるくらいなら死んだほうがまし」とまで言う患者も少なくない。

なるほど。誰が上手いことを言えと(ry …ではなく、上手いことを言う。クルマ好きとしても非常に頷ける話。一説によると、運転が下手と言われるのはセックスが下手と言われるほどの屈辱だともいうし。
ともあれ地方ではバスや電車などの社会インフラが崩壊しつつあるし、由々しき問題である。

ただ冒頭の「先生が病気のことを言うのは、分かります。でも、お医者さんが運転能力のことまで評価できるんですか?」という台詞や、「医師は認知症の診断はできるが、運転能力については専門家ではない。最後は運転のプロが見極めるべきだ」というコメントにはそこはかとない悪意を感じるね。少なくとも痴呆があれば運転はすべきでないし、その診断は医師に可能なことなのだから。
そもそも、「一方で、医療機関側にも問題がある。いまだに「運転はリハビリにいいから続けなさい」と勧める医師もいるなど、医療現場がこの問題にどう向き合えばいいのか、明確な指針を持っていないのだ。」という話も凄い。今時そんな牧歌的な医師がいるのかね。

さてここで、認知症の運転チェックリスト。
□センターラインを越える
□路側帯に乗り上げる
□カーブをスムーズに曲がれない
□車庫入れに失敗する
□普段通らない道や悪天候時に迷ったり、パニック状態になる
□話しかけると、運転に集中できなくなる
□車間距離が短くなる
 *池田学?熊本大大学院教授による。1項目でも頻発するようなら、運転をやめることを考えること

…カーブをスムーズに、ねぇ。グリップ領域でもぎくしゃくするのに、まして綺麗に流しっぱなしでコーナーを抜けるなんて領域には達してないなぁ。車間距離もイライラしてる時は短めだし、恥ずかしながら車庫入れもそう得意ではない、かも知れない。
…どうも痴呆の疑いを否定できないようだが、リハビリ程度には運転を続けていきたいものだ。