勤務医の5割「職場辞めたい」 医労連が千人調査

元ネタは「勤務医 開業つれづれ日記」さんから頂きました。ありがとうございます。

http://www.asahi.com/job/news/TKY200702190318.html
 病院の勤務医の9割が医師不足を感じ、5割が職場を辞めたいと考えている――。日本医療労働組合連合会医労連)が19日発表した約1000人の勤務医を対象にした調査で、過酷な勤務と人手不足で疲弊する勤務医の実態が改めて浮き彫りになった。

 昨年11月から今年1月、医労連加盟の医療機関自治体病院など全国150施設の勤務医1036人から、前月の労働状況などを聞いた。

 1人あたりの労働時間は1日平均10.5時間で4割以上が12時間以上。宿直勤務は平均2.9回だったが、4回以上がほぼ4分の1に上り、大半は宿直前後も通常勤務に就く32時間労働だった。

 休んだ日数の平均は3.3日で、1日も休めない医師は4分の1を超えた。連続で勤務した日数は最長で平均19.5日間だった。健康状態に「不安」「病気がち」と感じているのは半数近く。翌日や休日後も疲れが抜けない「慢性疲労」を訴えたのはほぼ6割だった。

 過酷な勤務状況から、「職場を辞めたい」と考えた勤務医は、「まれに」(20.8%)を除いても52.9%に達し、働き盛りの30〜40代では約6割に上った。「医師不足」を感じている勤務医は全体の90.0%だった。

 対策として、「賃金・労働条件の改善」が最も多く、「診療科の体制充実」「看護師などの充実で医療体制のレベルアップ」「医療事故防止対策の充実」などが続いた。

…今更ながらこういう報道がなされるようになりました。でも、遅きに失したという感がしてなりません。

数字に出てくる勤務状況の過酷さもさることながら、数字に出てこないストレスなども相当なものがあります。

以前ニュースでみたデータでは医師の自殺率は全国民平均をやや上回るぐらいなのですが、全国民でみると「無職」の割合が多かったように記憶しています。
経済的理由が原因となるケースが多いことが推察されるのですが、世間一般で思われているほど医師の給料は多くないとは言え、首をくくらなければならないほどに医師の給料が一般的に低いわけではありません。
となれば、原因はストレスと言わざるを得ないでしょうね。

いずれ、医師が「割に合わない職業」として敬遠されることを懸念しています。あまり考えたくないことですが、そうなれば医療の質も下がるのではないでしょうか。